「まずは疑って落ち着いて対応を」 被害避けた岐阜県土岐市の女性が注意呼びかけ 警察騙る特殊詐欺急増
取材に応じる土岐市の女性=多治見警察署、13日
警察を装った特殊詐欺事件が後を絶たない中、詐欺を見破った土岐市の70代の女性が「手口を知って予防してほしい」と注意を呼びかけました。
女性は、同様の手口での被害者がこれ以上出てほしくないとの思いから報道各社の取材に応じ、当時の状況を説明しました。
女性に電話があったのは1カ月ほど前で、通信事業者の職員を名乗る男から、「2時間後に電話が使えなくなる。身に覚えがないなら長野県警に被害届を出してほしい」と言われました。
その直後、長野県警捜査二課の刑事を名乗る男性からビデオ電話があり、「あなたは特殊詐欺グループの容疑者の一人となっている」と言われ、女性は疑いを晴らそうと自分の氏名や住所などの個人情報を伝えました。
※土岐市70代女性
「私を助けてくれるのは、もうこの人しかいないのかなと思って、頼ってしまったという感じです」
その後も 頻繁にビデオ電話がかかってきましたが、女性は、本当に警察官であるか確認するため、自ら長野県警に電話をかけ、そこで初めて一連の話がうそであることが分かりました。
※土岐市70代 女性
「まず、疑って落ち着いて対応してほしいです。NTTとか警察というワードが出ると、なかなか冷静になれない自分がいると思ってほしいです」
多治見警察署の原井隆宏署長は「電話でお金の話が出たら詐欺であるということを県民の方々は忘れないでほしい」と注意を促しました。
ぎふチャン|岐阜放送 2025-06-13 [
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