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名所の裏にはQRコード、10言語に対応 町が「観光カード」を配布

 青森県鰺ケ沢町は、名刺サイズのパンフレット「観光カード」の配布を始めた。掲載されたQRコードをスマホで読み込むと、10言語に対応した観光情報サイトにアクセスできる。インバウンド客向けの情報発信ツールとして、県内で初めて取り組む。
 観光カードは、表に観光スポットやご当地グルメの写真を、裏面に観光情報サイトにつながるQRコードを掲載。町は、白神の森遊山道や鰺ケ沢相撲館など12種類のカードをつくり、各種千枚ずつ計1万2千枚を5月末から配り始めた。
 裏面のQRコードは町の観光情報ページと、全国各地の観光情報を集めたサイト「JAPAN in JAPAN」の町専用ページにそれぞれアクセスできる。町専用ページは観光情報に加え、グーグルマップと連動して目的地までの距離や周遊ルートも参考にできる。英語や中国語など10言語に対応し、外国人観光客が手軽に情報を入手可能だ。
 サイトを運営するワンネット(鹿児島県)によると、観光カードは全国で約250の自治体が導入し、5月末までに700万枚が発行されている。青森県内の自治体では、鰺ケ沢町が初めて発行するという。
 町によると、これまで発行してきた紙のパンフレットに比べて、小さいカード型のため旅の思い出として手にとり保存してもらいやすいという。掲載情報はサイトでいつでも更新でき、カード自体の印刷内容を変更する手間も掛からず、ペーパーレスで紙の廃棄を減らすことができる。
 町には冬季のスキー旅行などで外国人観光客の注目も高まっているという。観光カードは、インバウンド客の利用が多い観光案内所や海の駅わんどなど町内5カ所に設置。町企画観光課の担当者は「観光カードを気軽に手にとってもらい、町内のいろいろな施設をまわってもらいたい」と話している。

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青森:朝日新聞デジタル 2025-06-14 [Edit / 編集]

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