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昨季の主力や新外国人補強 ファジアーノ岡山、15日からJ1後半戦

 サッカーJ1ファジアーノ岡山は15日、ホームにアビスパ福岡を迎え、後半戦のスタートを切る。初のJ1を11位で折り返し、中断期間中には昨季の主力や新外国人を補強した。クラブから初の日本代表選出も弾みとし、厳しい戦いに挑む。
 「みんなに『早くね?』と言われました」。J1ヴィッセル神戸からの期限付き移籍でほぼ半年ぶりに岡山に戻ったDF本山遥は苦笑した。関西学院大から加入して3年間で97試合に出場。昨季のJ1昇格プレーオフでは2試合連続ゴールを決め、クラブの悲願達成に貢献した。
 だが、年明けに神戸へ完全移籍。U―18まで過ごしながらトップ昇格がかなわなかった古巣からの誘いに、悩みながらも「乗るべき列車は一度しか通らない」と決断した。
 しかし、3連覇を目指す神戸ではリーグ戦出場ゼロ。昨季までの同僚が初のJ1で躍動する姿を見て、「自分は何をしてるんだろうと。サッカー人生で指折り数えるくらい苦しい時間だった」。
 そんなとき、岡山からオファーが届いた。「かなり悩みました。でも、自分をすごく必要としてくれて光栄だと」
 ウィングバックやボランチ、センターバックもこなせる多機能性が持ち味。「昨季までとやることは変わらない。J1で自分が躍動する姿を、自分自身が早く見たいです」と意気込む。
 得点力不足が課題のチームはブラジル人FWウェリックポポも獲得した。190センチ、86キロでパワーもスピードもある。「攻撃の仕掛けで貢献したい」。FWにも組織的な守備を求めるファジアーノでは周囲との連携が起用への鍵となる。
 中断期間中にあったW杯アジア最終予選では、MF佐藤龍之介がクラブ所属選手初の日本代表に招集され、10日のインドネシア戦の後半にデビューを飾った。18歳と237日は歴代4位の若さ。「素晴らしい選手たちと一緒に練習し、試合に出られたのは大きかったが、まだまだ足りないと感じた」。リーグ戦ではチーム最多の4得点を挙げている。「後半戦もゴールに向かっていくプレーを意識し、自信を持ってトライする」
 岡山は前半戦で19試合を戦い、6勝6分け7敗で勝ち点24。木山隆之監督は「相手ではなく自分たちができるかどうかに注力し、前半戦と同じかそれ以上の勝ち点を目標に戦っていく」と抱負を語った。
 福岡戦は15日午後6時、岡山市北区のJFE晴れの国スタジアムでキックオフ。

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岡山:朝日新聞デジタル 2025-06-14 [Edit / 編集]

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