箱根の夢半ば 早世の青学大ランナーが中学時代に誓った「恩返し」
青山学院大学で箱根駅伝をめざした陸上選手が今年2月、21歳で亡くなった。「記録を出して監督に恩返しがしたいんや」。そんな思いで壁を越えていってくれた教え子の早世を、中学時代の恩師は悼む。
大阪府豊中市の服部緑地のグラウンド。「陸王アスリートクラブ」の辻本恭伸監督(65)は、走り抜ける中高生たちを見ながら、思い出していた。
「星七(せな)はいつも先頭で走り、仲間が必死で追いかけていたなぁ」
皆渡(みなわたり)星七さんは中学2年生のときに、クラブに入ってきた。その走りを見て、辻本さんは驚いた。スピードが最後まで落ちない。天性のスタミナを持っていた。
性格は優しくて物静か。実力…
この記事は有料記事です。残り960文字有料会員になると続きをお読みいただけます。今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
大阪:朝日新聞デジタル 2025-06-14 [
Edit / 編集]