特定不妊治療の助成対象拡大 鈴鹿市、着床前胚染色体異数性検査を追加 三重
【市が作成したリーフレット=鈴鹿市役所で】
【鈴鹿】三重県の鈴鹿市は同市特定不妊治療助成事業の対象を拡大し、新たに「着床前胚染色体異数性検査」を追加する。7月1日から申請の受け付けを始める。
採卵から胚移植までの治療は1回につき上限30万円、胚移植のみの治療は1回につき上限17万5千円をそれぞれ助成する。
治療費負担を軽減し、選択肢を増やすことで、出生率向上に寄与するのが狙い。
同検査は保険適用外の診療で、1回当たり60万円程度の費用がかかるという。
助成対象となるのは県内4カ所の承認医療機関で実施した同検査を含む特定不妊治療で、令和7年4月1日以降の治療開始分。
治療開始時に法律上の夫婦、または事実婚の夫婦であることなどの要件を満たす必要がある。助成回数は1子あたり6回まで。
県の交付要領改正に合わせた取り組みで、助成費用の2分の1は県が負担する。
市の事業費は各治療10件ずつを見込み、本年度は計475万円を計上する。
市は今後、市ウェブサイトや市広報、リーフレット設置などで市民への周知を図る。
伊勢新聞 2025-06-14 [
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