再審法改正実現へ 岐阜県弁護士会がシンポジウム 前川彰司さん「再審は人権の復活」
再審法改正の必要性を訴える前川彰司さん=みんなの森ぎふメディアコスモス、岐阜市、14日
岐阜県弁護士会は14日、再審法の改正をテーマにしたシンポジウムを岐阜市で開き、えん罪被害者の救済を訴えました。
シンポジウムは、やり直しの裁判「再審」について、法改正の必要性を知ってもらおうと開かれました。
はじめに、日弁連の再審法改正推進室長を務める鴨志田祐美弁護士が講演し、袴田事件などの事例を挙げて、検察の不服申し立てによる審理の長期化や証拠開示のルールの不備など現行法の問題点を指摘。「えん罪被害者は高齢化している。国会は一刻も早く法改正を」と訴えました。
続いて、1986年の福井中3殺害事件で服役し、7月に再審判決を迎える前川彰司さんがマイクを握り、一貫して無罪を訴え続けて2度にわたって再審を請求した苦難の道のりを振り返った上で、「事実と道理に基づいて判断されれば無罪が言い渡されるはず」と述べました。
※前川彰司さん
「事件の発生から39年の時が流れた。どうしてこんなに再審には時間がかかるのか。それは再審には明確なルールがないから。私は人権の復活は再審ととらえている。再審法改正は進めるべき。早ければ早いほど早く救われる人がたくさんいる」
ぎふチャン|岐阜放送 2025-06-14 [
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