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三重縣護國神社の宝刀を展示 津の石水博物館で企画展 戊辰戦争ゆかりの品も 三重

【展示を解説する桐田学芸員=津市垂水の石水博物館で】

【津】津市垂水の石水博物館で14日、企画展「三重縣護國神社の宝刀と津藩」が始まった。県護国神社(同市広明町)が所蔵する宝刀や同神社創建の由来となった戊辰戦争ゆかりの品など32点を展示している。8月31日まで。入場料500円。月曜(祝日の場合は翌平日)休館。
同神社は11代津藩主藤堂高猷(ゆき)が津八幡宮に戊辰戦争で戦死した藩士を祭る小祠(しょうし)を建て「招魂(しょうこん)社」としたのが起源。本展では同神社の創建にスポットを当て各所の戊辰戦争にまつわる資料を一堂に展示した。
津で鍛造された刀や津藩士の家に伝来した刀計9点のほか、津藩城代家老で後の百五銀行初代頭取、藤堂高泰が戊辰戦争で身に着けた白毛兜(しらげのかぶと)や錦の陣羽織を展示。藩主高猷が建立に関わったことを示す棟札など初公開の展示品も多い。
担当の桐田貴史学芸員(30)は「護国神社は各県にあるが旧藩が設立主体になっている社は少ない。津藩の幕末の活動や輝きを放つ宝刀の価値を知って頂きたい」と話した。
8月9日―11日は百五銀行コーポレーションデーで入館料が無料になる。また8月2日午後2時から、同館で尾﨑梨花氏による記念講演会「近代政治の前夜としての戊辰戦争」がある。聴講無料(入館料が必要)。事前申し込み制で先着20人。

伊勢新聞 2025-06-15 [Edit / 編集]

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