「時計台が札幌より立派。いいわね」 「海がきこえる」原作者はなぜ高知に惹かれた!? 元秘書の女性が思い出語る
出会った当時の氷室冴子さん(右)と古川佳代子さん
「海がきこえる」の原作者、氷室冴子さん(1957~2008年)の秘書を一時期務めていた女性が高知県内にいる。土佐町立図書館の読書推進コーディネーター、古川佳代子さん。小説執筆に当たり、氷室さんを県内あちこちに案内して回った。「普遍的な喜怒哀楽が表現されてて、誰もが共感できる作品だからこそ」と上映を喜んでいる。
「氷室さんは作家。『少女小説家』と呼ばれることに抗ってました」と語る古川さん(土佐町宮古野の土佐町小中学校)
1988年、児童文学の魅力を幅広く伝えようと開催していた「こどもの本を語る高知大会」に、大ヒットシリーズ「なんて素敵にジャパネスク」などで知られる氷室さんが講師として招かれた。大会実行委員会メンバーだった古川さんは「映画館でアルバイトしてたぐらい。時間もあった」。お世話係として出会ったという。
氷室さんは古里の北海道とは違う陽光の強さ、海や山などの近さ、…
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高知新聞 2025-06-15 [
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