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「国内最高齢」96歳でフルマラソン完走 走りを止めない元気の秘訣

 ランナー歴48年、横浜市の奥山新太郎さん(97)が今年1月、96歳でフルマラソンを完走した。市民参加型スポーツのデータに詳しいアールビーズスポーツ財団によると、国内史上最高齢の記録だという。奥山さんは今も3日に1回、10キロを走り続けながら、「走り続けること」の重要性を入れ歯でかみしめている。
 菜の花が黄色いじゅうたんのように広がるエリアを駆け抜けることで有名な「いぶすき菜の花マラソン」(鹿児島県指宿市)。1月12日、40回を超える歴史を持つ市民マラソン大会で、奥山さんが偉大な記録を作った。
 レースは途中、氷混じりのたたきつけるような雨にも見舞われた。それでも、体力を温存するために、200メートルほど走っては少し歩くを繰り返した。意識したのは、決して止まらないこと。時計を見ずに夢中で前に進んだ。最後は係員からもらった防寒シートを羽織り、拍手されながらゴールした。
「いぶすき菜の花マラソン」を完走した奥山新太郎さん。雨の中走り続け、防寒シートを羽織って完走した=2025年1月12日、鹿児島県指宿市、奥山さん提供 タイムは8時間43分46秒。アールビーズスポーツ財団によると、2004年以降の公認大会で、96歳のフルマラソン完走は国内史上最高齢だという。
 「苦しかったけど、体が動いた」と奥山さん。ゴール後に娘に抱えられて体育館に移動し、横たわったが、体調に異常はなかったという。夜にはおかゆを食べ、旅館の温泉にも入った。
 なぜ、奥山さんは、こんなに走れるのか。横浜市に住む奥山さんを訪ねた。
49歳、300メートル走ると「ひっくり返った」97歳になった奥山新太郎さん。足取りは軽く、「98歳でフルマラソンを7時間半で走りたい」と意気込む=2025年6月6日午後1時18分、横浜市旭区、小川聡仁撮影 1928年に生まれ、横浜市…
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神奈川:朝日新聞デジタル 2025-06-15 [Edit / 編集]

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