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「滋賀はやばい」と言われたい 湖国の存在感を音色で示せ 県立石山

My吹部seasons 雄大に広がる琵琶湖の湖面に、「吹奏楽の関西支部に滋賀県あり、滋賀県に石山あり!」と訴えんばかりの楽器の音色が響いていた。
 県内で吹奏楽の実力校として知られる、県立石山高校(大津市)。紫式部が源氏物語を起筆したと言われている石山寺が近くにあり、県内の公立高校で唯一の音楽科がある。学校内には「演奏ホール」と名づけられたホールも備えられている。
 今年、石山高吹奏楽部で音楽面のリーダーである学生指揮を任されている3年の石原彩衣(あい)(アルトサックス担当)は、悔しげな表情を浮かべてこう語った。
 「関西の中で滋賀県の存在が本当に薄くて。でも、このままでは終わりたくないんです」
 県内の高校は全日本吹奏楽コンクールに一度も出場したことがなく、それが「存在感の薄さ」につながっているのだろう。関西大会で金賞になかなか手が届きづらいのも事実だ。彩衣が悔しがるのも無理はない。そして、県内高校の吹奏楽部員たちに共通する思いでもあるだろう。
 石山高は関西大会の出場が、県内トップの30回を誇る。1992年と97年には同大会金賞に輝いたこともある。しかし、最近では2022年を最後に県代表から遠ざかっている。現在の部員は誰も関西大会を経験したことがないのだ。悔しさはなおさら募っている。
【連載】My吹部Seasons吹奏楽作家のオザワ部長が各地の吹奏楽部を訪ねます。
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滋賀:朝日新聞デジタル 2025-06-20 [Edit / 編集]

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