松江城天守調査研究の軌跡 松江歴史館でミニ展示
松江城天守の保存150年と国宝指定10年を記念するミニ展示「松江城天守保存のあゆみ―調査して磨く―」が、松江歴史館(松江市殿町)で開かれている。国宝に指定されるまでに松江城天守の価値を高めた調査や研究の軌跡を紹介している。
同館によると、松江城天守は戦前の国宝保存法に基づき国宝指定されていたが、戦後の文化財保護法のもとでは重要文化財となった。だが、築造年(1611年)を裏付ける祈禱(きとう)札が見つかったことが決め手となり、2015年に国宝に指定された。
今回は資料13点を展示。1937年に建築学の専門家による松江城天守の本格的調査が行われたことを紹介するパネル、1950~55年の「昭和の大修理」の時に天守の地下室で発見された塩札、昭和の大修理の記録である須田主殿(とのも)編「城郭史から見た松江城天守と昭和の修理」、松江城天守の国宝指定書などが並ぶ。
笠井今日子・副主任学芸員は「松江城天守が国宝に指定されるまでに、長年にわたる調査研究の蓄積があったことを知ってほしい」と話す。
7月27日まで。月曜休館(7月21日は開館、翌22日は休館)。無料。問い合わせは同館(0852・32・1607)へ。
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島根:朝日新聞デジタル 2025-06-21 [
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