太平洋を往復した「青い目の人形」が98年後のいま問いかけること
神奈川県伊勢原市の市立大山小学校の校長室で、木箱に入った人形が大切に保管されている。名前は「ルース・ジェーン」。98年前に米国から日本へ、親善のために贈られた1万2739体のうちの1体だ。「青い目の人形」として歓迎され、全国の小学校や幼稚園で友好の証しとして大切にされるはずだった。戦争が始まるまでは。
20世紀初頭、米国では移民への反感が広がっていた。仕事を奪われることを恐れた人々は、低賃金で長時間労働もいとわない日本人移民にも憎悪を向けた。1924年には「排日移民法」とも呼ばれる法律ができた。
渋沢栄一も協力 この事態に胸を痛めたのが…
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神奈川:朝日新聞デジタル 2025-06-21 [
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