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松江藩の御用窯だった永原窯 初代~3代の作品を展示 松江歴史館

 現在の松江市玉湯町一帯で江戸時代から作られてきた陶器・布志名焼(ふじなやき)。その中で、松江藩から命じられ、御用窯として作陶をした永原窯について紹介するスポット展「松江藩の御用窯・布志名焼 永原窯」が、松江歴史館(同市殿町)で開かれている。
 同館によると、永原窯は江戸時代後期の享和2(1802)年に開窯。文化13(1816)年に松江藩から御茶碗師(おちゃわんし)を命じられ、御用窯となったという。初代永原与蔵(よぞう)順睦(のぶちか)、2代与蔵建定(たてさだ)、3代永助房則(ふさのり)(永原雲永)、4代由五郎(よしごろう)と続き、4代で窯を閉じた。
 今回は初代から3代までの作品の中でも永原窯の各代の特徴がわかる5点を展示している。
 同館の大多和弥生・副主任学芸員は「永原窯の初代と2代の作品は今日まで保管されているものが少なく、今回展示する作品は希少。また、初代と2代の作品には実用的なものが目立つが、3代からは美しい色絵の作品が増えていく。そのような変遷も見てほしい」と話す。
 7月27日まで。月曜休館(7月21日は開館、翌22日は休館)。観覧料は大人700円(松江市民350円)、小中学生350円(同180円)。問い合わせは同館(0852・32・1607)へ。

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島根:朝日新聞デジタル 2025-06-22 [Edit / 編集]

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