発電しながらコメづくり 災害時は避難所に電力 開成町で本格稼働
神奈川県開成町で営農型太陽光発電所「開成あじさいの里ソーラーシェアリング」が本格稼働をはじめた。太陽光発電をしながらコメづくりもし、地震などの際には地元に非常用の電力を供給する。
現地は小田急開成駅から1キロほど。約3600平方メートルの田んぼのうち、約1800平方メートルに太陽光パネルが並ぶ。
昨年中に工事を終え、1月に売電を始めた。5月にはパネルの下で田植えが行われ、発電と稲作の両立が始まった。
手がけているのは小田原かなごてファーム(小田原市)。昨年7月に町と災害時対応の協定を結んでいる。災害が起きた時には通常の送電先から切り替えて、町内の避難所向けに電力を無償で提供する。
太陽光パネルは新工法の「一本足構造」を採用し、建設費を抑えたという。雑草が生えるのを妨げる農業用ロボットを試験導入するなど、コメづくりでも工夫している。
同社では「エネルギー面でも経営面でも自立でき、若い人も挑戦したくなる脱炭素スマート農業を確立したい」としている。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
神奈川:朝日新聞デジタル 2025-06-23 [
Edit / 編集]