ガザの人々描いた絵画展 大津市で29日まで
イスラエルによる軍事攻撃にさらされ、食料や水、燃料不足にあえぐパレスチナ自治区のガザで暮らす人々のことを知ってほしい――。現地の美術家が描いた絵画展「単色のガザ」が、大津市中央1丁目のギャラリーQで催されている。29日までで入場無料。
叫ぶ女性たち、飲み水を求めてさまよう父と息子、灼熱(しゃくねつ)の砂の上に横たわる人、猫を抱く女性、結婚式で寄り添う2人などを描いた17点が並ぶ。
空爆や銃撃などの恐怖や不安にさらされ、劣悪な生活環境のなかでもしっかり生きる人々に目を向けたものだ。
美術家のラーエド・イーサさんは昨年4月、ガザの自宅やアトリエをイスラエル軍に破壊され画材を含めてすべて失った。このため、テント村で暮らしながら、コーヒーやハイビスカス茶、灰などで医療物資の袋や段ボールなどに描いた。
パレスチナの支援に約15年間かかわっている大津市のNPO法人HCCグループなどの主催。理事長の浅野智子さんはラーエドさんとSNSでつながっており企画した。「中東情勢はテレビを切ったら終わりではない。私たちと同じように生きている人がいるんです」
28日午後1時から人道支援団体職員、同2時からラーエドさんとも親しいパレスチナ問題研究家の長沢美抄子さんがギャラリーQで話す。無料。定員は予約優先で20人。申し込みはギャラリーQ(077・525・3400)へ。
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滋賀:朝日新聞デジタル 2025-06-23 [
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