がん封じ祈祷、笹酒に願い込めて 奈良市・大安寺で竹供養
がん封じの寺として知られる奈良市大安寺2丁目の大安寺(河野良文貫主)で23日、伝統行事の「竹供養・がん封じ笹酒夏祭り」が営まれた。境内では笹娘たちが竹筒の酒や水を竹を切った杯に注ぎ、参拝者に振舞った。
竹供養は「この日に竹を植えれば良く育つ」という竹酔日(ちくすいじつ)の故事にちなんで始まった行事で竹の恩恵をたたえる。本堂での法要、献曲、虚無僧(こむそう)のお練りなどが営まれ、がん封じの祈祷も終日行われた。
笹酒を飲んだ大阪府寝屋川市の楠木知恵子さん(53)は「おいしかった。父ががんの治療をしているので代わりに家族の健康を願って来ました」と話した。
奈良新聞 2025-06-24 [
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