「声だけでも…」 特定失踪者の家族が早期解決願い、県議と意見交換
北朝鮮に拉致された疑いのある特定失踪者の益田ひろみさんの家族や支援者と、全島根県議でつくる北朝鮮拉致問題解決促進議員連盟(福田正明会長)の意見交換会が23日、松江市の県議会議事堂別館であった。支援者からは早期解決を求める声が上がった。
1973年、20歳だった益田さんは自宅近くの国鉄東青原駅(現・津和野町)から列車に乗って益田市内の勤務先に向かったが、そのまま行方が分からなくなった。
意見交換会には益田さんの姉、石川景子(きょうこ)さん(76)=津和野町=が出席。「私ももう若くない。話だけでも、声だけでも、テレビで映るだけでもいいなと思っています。顔を見るだけでいいんです。皆さんに迷惑かけますが、お願いします」と訴えた。
北朝鮮による拉致被害者救出ネットワーク島根の林常彦代表(71)は「ご家族も高齢化している。皆様のお力をお借りして一日も早く解決の糸口を見つけていただきたい」と要望。益田さんの中学校の同窓生らでつくる「益田ひろみさんをさがす会」の豊田実会長(72)は、拉致問題解決に向けたこれまでの取り組みを紹介した。
県議からは拉致問題について「若い世代に知ってもらうのが非常に重要かなと思う」といった意見が出た。
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島根:朝日新聞デジタル 2025-06-25 [
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