松江城の国宝指定、決め手となった「祈禱札」 29日まで特別公開
松江市殿町の市立松江歴史館で24日、松江城天守が国宝に指定される決め手となった2枚の祈禱(きとう)札の特別公開が始まった。松江城天守の国宝指定10周年を記念したイベント「お城EXPO in 松江 2025」が28、29両日に開かれるのに合わせて、歴史館が企画した。公開は29日まで。
2枚の祈禱札は、2012年5月、松江城二ノ丸にある松江神社で見つかった。いずれも祈禱の内容を記した横に「慶長十六(1611)」「正月」などと墨書されており、確定されていなかった築城年が明らかになった。
2枚は、いずれも国宝指定に関わる重要な資料「国宝附(つけたり)」。光に当たると字が薄くなる恐れがあるため、公開は年60日ほどに限られている。今年の秋も公開される予定。
歴史館の笠井今日子学芸員は「実物を見て、松江城天守が国宝になった経緯を知ってもらいたい」と話す。
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島根:朝日新聞デジタル 2025-06-25 [
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