公園と一体化した大津市新庁舎、計画案とりまとめ パブコメ実施中
皇子山総合運動公園(大津市御陵町)の一部に整備予定の大津市新庁舎について、市が基本計画案をとりまとめた。公園と一体化した6階建ての庁舎で、事業費は約242億~287億円を想定している。7月7日までパブリックコメントを行い、市民からの意見を受け付けている。
現在の市庁舎は建築から60年近く経って老朽化し、耐震性能も不足している。市は、市庁舎の東側にある皇子山総合運動公園の一部を活用して、新庁舎を整備する方向で検討を進めている。
基本計画案が掲げる庁舎のコンセプトは、健康・育み・歴史文化のまちづくりの拠点となる公園と一体に▽災害時に機能する防災拠点▽市民が親しみやすく利用しやすい▽環境に配慮し自然に優しい▽自治体DXを推進しネットワークを強化▽執務環境の整備による生産性の向上を実現――だ。
市は、基本計画策定の懇話会(座長・宗田好史関西国際大学教授)などを経て、6階建ての庁舎を想定している。柱だけのピロティ構造の駐車場を1階に設け、市民が利用しやすく、災害時にも活用できる場とする。
閉庁日でも利用できる市民交流スペースをつくることも検討している。公園に来た人が利用できるトイレ、コンビニ、カフェ、琵琶湖や多目的グラウンドが望める展望スペースなども想定している。
事業費は用地取得費などを含み約242億~287億円を想定。財源については、基金だけでは到底まかなえないといい、「様々な制度が活用できるように検討するなどし、引き続き財源の確保に努める」としている。
基本計画案は、市庁舎整備室で配布しているほか、市政資料コーナーで閲覧できる。市のホームページからダウンロードもできる。計画案に対する意見があれば、庁舎整備室に提出する。
市は7月末~8月ごろに基本計画を策定する予定。新庁舎の利用開始は2032~33年度をめざしている。問い合わせは庁舎整備室(077・536・5736)。
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滋賀:朝日新聞デジタル 2025-06-26 [
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