稲佐の浜に水難防止見守り隊 サーフィン愛好団体に委嘱 島根・出雲
国引き神話の舞台、島根県出雲市大社町の稲佐の浜を拠点に活動するサーフィン愛好者の団体に、島根県警出雲署が初めて「水難防止見守り隊」を委嘱した。遠藤敦生署長が23日、代表の田中博之さん(55)に委嘱状を手渡し、団体のメンバー全員分のスマートフォン用防水ケースを贈った。
稲佐の浜は遊泳禁止ではないが、海水浴場は開設されていない。昨夏は男子高校生が、一昨年はおぼれた子どもを助けようとした父親が亡くなる水難事故があった。管轄する同署大社広域交番の平田真一警部が「何かいい手立てはないか」と考え、サーフィン愛好者団体「Izumo Local Surf」に相談し、見守り隊を委嘱することになったという。
団体は約20年前に立ち上がり、現在は120人ほどが所属。田中代表によると、県内は冬場が波乗りシーズンだが、出雲市沿岸は夏でも波があり、メンバーは週1回ペースで波乗りを楽しんでいる。
委嘱期間は7月1日~2027年6月末の2年間。水難事故に遭いそうな人への声かけや110番通報、交番への情報提供、行方不明者捜索への可能な範囲での協力などを担う。
遠藤署長は「急に深くなる場所や離岸流があり、毎年のように事故がある。ご協力を非常に心強く感じる。くれぐれも自身の安全を確保したうえで2年間よろしくお願いします」と要請。田中代表は「メンバーには初心者から上級者までいるが、一丸で取り組みたい」と応じた。
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島根:朝日新聞デジタル 2025-06-26 [
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