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広域ごみ処理方式見直しを伝える 彦根市長の方針転換、隣の4町長に

 ごみ広域処理施設の新設で、滋賀県彦根市の田島一成市長は26日、和田裕行・前市長時代の方針を変えると近隣4町長に提案した。好気性発酵乾燥(トンネルコンポスト)方式とその実証実験を中止する方針で、4町長の同意が得られれば、8月下旬の組合議会に諮る考えを示した。
 彦根愛知犬上広域行政組合管理者として副管理者の愛荘、豊郷、甲良、多賀の4町長に話した。
 好気性発酵乾燥方式は、微生物による発酵でごみを分解・乾燥させる。細断した「フラフ」を作り、それを原料に業者が固形燃料にする。その実証実験の予算441万円を組合議会が2月に審査。可否同数の末に議長が裁決し、可決した。
 田島氏は同方式の中止を公約して4月に市長に当選。前市長の後任で5月26日、組合管理者に選ばれた。
 中止の理由に、建設費への国の交付金が想定以下▽フラフの販売先がまだ1社▽同方式の採用実績は全国で1市だけの3点を挙げた。
 協議は非公開で終了後、田島氏が報道陣に説明した。
 各町長からは「予算がどれぐらい変わるか」「エネルギー還元など新たな取り組みを加味すべきだ」「市長選で公約し、民意を受けた。重く受け止める」との意見が出た。
 新たな処理方式について田島氏は「民間技術が日進月歩なので情報を集めたい」と説明した。
 建設地は焼却方式での候補地・彦根市西清崎地区を念頭に置く。田島氏が5月29日、地区住民に話をした。住民側は「自治会で話し合いたい」と応じたという。

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滋賀:朝日新聞デジタル 2025-06-27 [Edit / 編集]

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