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北勢の果樹園で被害確認 特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」、県が注意喚起

【北勢の果樹園で見つかったフラス(県提供)】

三重県は26日、ウメやモモなどの樹木に寄生する特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」による被害を北勢の果樹園で確認したと発表した。県内の果樹園で被害が確認されるのは初めて。
県によると、果樹園の作業者が今月上旬、ふんと木くずが混じった「フラス」と呼ばれる排出物をウメの木で発見。その後、四本のウメからクビアカツヤカミキリの幼虫が見つかった。
今のところ生産に影響は出ていないという。県病害虫防除所は、薬剤を注入するなどの対策を施した。「風評被害が出る恐れがある」として、果樹園が所在する市町は明らかにしていない。
クビアカツヤカミキリはウメやモモといったバラ科の樹木に寄生する。幼虫は木の中を食い荒らす。被害が広がると、樹木が枯れる恐れがある。フラスは6―9月にかけて多く見られる。
県内では令和元年6月に木曽岬町の桜並木で成虫が初めて確認された。昨年10月には桑名市や四日市市の樹木でも成虫が確認されたが、これまで果樹園に被害はなかったという。
県病害虫防除所は同様の被害がないかを確認するよう農業者に呼びかける。「フラスと疑われる場合は防除所に連絡し、成虫を発見した場合は直ちに捕殺してほしい」としている。

伊勢新聞 2025-06-27 [Edit / 編集]

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