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新松田駅北口で再開発が始動 ビル2棟など整備 2030年開業目標

 神奈川県松田町の小田急線・新松田駅北口地区で、市街地再開発事業が本格的に動き始めた。地権者らでつくる準備組合が事業化に向けた要望書を町に提出。町は27日に都市計画審議会を開き、都市計画決定の手続きを事実上スタートさせた。
 小田急沿線では海老名や厚木などで駅周辺の再開発が相次いで行われてきたが、新松田は昔ながらの街の姿をとどめてきた。隣の開成周辺でマンション建設が盛んに行われ、人口増につながったこともあり、町でも人口減に歯止めをかける狙いで再開発を検討していた。
 準備組合がまとめた計画では、新松田駅とJR御殿場線・松田駅に挟まれた商店街など1.2ヘクタールを再開発する。
 主にマンションとなる13階建てのビルと商業施設が中心の5階建てビルを建て、駅前広場の拡張や歩行者用デッキの整備なども行う。総事業費は126億7千万円で、このうち30億8500万円は町の負担を見込んでいる。2030年のオープンをめざしている。
 現地は役場にも近い町内の中心地だが、バス停やタクシー乗り場がある駅前広場は手狭で、周辺の道路も道幅が狭い。小田急とJRの乗り換えには道路を横切る必要があるなど、環境整備を求める声が以前からあがっていた。
 町の呼びかけで23年に再開発準備組合が立ち上がり、対象範囲を具体的に決めて都市計画決定を求める要望書を15日に提出した。地権者は37人で、これまでに約8割が再開発に同意したという。町では11月には都市計画決定をしたい考えだ。
 21日に町内で開かれた説明会には、町民らが約100人出席。事業の採算性や商業施設誘致の見通し、将来の町の維持管理コストなどを不安視する意見が相次いだ。町では今後、細部を詰めて疑問に答えていくとしている。

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神奈川:朝日新聞デジタル 2025-06-28 [Edit / 編集]

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