京滋つなぐ新しい国道1号バイパス、早期実現求めて国に要望書
京都府と滋賀県を結ぶ国道1号バイパスの建設を求めて、沿線自治体などの「建設促進期成同盟会」などが25日、早期事業化を求める要望書を国に提出した。
国道1号は京都―滋賀間の物流や交流で重要な役割を果たしてきたが、府県境の一部区間は片側1車線で慢性的な渋滞や、豪雨や大雪による通行止めが多発している。
京都市山科区内(西向き)や大津市の瀬田川周辺(東向き)では渋滞により昼間12時間にわたり速度低下が発生。国道の死傷事故率は同区間の大半が全国平均を上回り、渋滞が原因となる追突事故も事故類型の半数近くを占める。
大雨時の事前通行規制区間もあり、府県境の山間部では豪雨や積雪などによる通行止めが過去15年間で7回あった。このうち4回は並行する名神高速道路も通行止めとなった。
今年4月には国土交通省近畿地方整備局がバイパス整備の「計画段階評価」に向けた調査に今年度から着手すると公表した。ルートの絞り込みや橋、トンネルなどの構造の検討をする。調査を経て計画段階評価に進めば、地域への意見聴取などを踏まえ、ルートを一つに絞り込む予定だ。
同盟会会長の三日月大造・滋賀県知事は「京都と滋賀の間をスムーズに通していかないといけない。早期の事業化に向けて最大限努力していく」。副会長の西脇隆俊・京都府知事は「京都市、大津市などの都市間交通を日常的に担い、道路利用者にとって安全安心の確保は喫緊の課題だ」と訴えた。
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滋賀:朝日新聞デジタル 2025-06-28 [
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