市民からのカスハラ29.7%が経験 鎌倉市職員の意識調査
神奈川県鎌倉市は職員が受けたハラスメントについてのアンケート調査結果を発表した。市民と市議からの行為を初めて調べたところ、29・7%の職員が市民から、6・2%の職員が市議から、「ハラスメントと思われる行為を受けた」と回答したという。
調査は電子申請システムなどを使い、昨年11~12月に会計年度任用職員を含む2473人を対象に実施し、76・8%にあたる1899人から回答があった。
市民からのハラスメントを受けたと回答したのは557人。内容は複数回答可で、威圧的言動(490人)▽しつこい言動(387人)▽人格否定の言動(157人)▽業務と関係ない要求(57人)の順だった。
31人が「物を投げつけられた」と回答。「執拗(しつよう)に名前を聞かれ、怖い思いをした」「意味のわからない怒りをぶつけられて困惑した」などの意見もあった。
対応については、243人が「何もしなかった」という。150人が「相談しても解決できないと思った」といい、「過ぎ去るのを待つしかない」という意見もあった。
市議からのハラスメントを受けたと回答したのは117人。威圧的な言動(92人)▽しつこい言動(50人)▽人格否定の言動(32人)の順で、土下座の要求(1人)との回答もあったという。
71人が「何も対応しなかった」と答え、「議会での質問の増加など報復が怖い」「議員は職員に何を言っても構わない風潮がある」という声もあった。
市コンプライアンス課は「初めての調査結果を踏まえ、困っている職員が相談できる窓口の充実をはかりたい」としている。
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神奈川:朝日新聞デジタル 2025-06-30 [
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