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地球上の「人を殺す道具」なくすため…岡山市で戦没者を悼み、誓う

 岡山空襲から80年となった29日、岡山市は戦没者追悼式を岡山芸術創造劇場ハレノワ(北区表町3丁目)で開いた。遺族や学生ら参列した約430人が犠牲者を悼み、平和への思いを新たにした。
 この日、空襲が始まった時間から12時間後の午後2時43分に開式。戦災死者1472人分の名簿が奉納された。遺族を代表し、父が出征先のフィリピンで戦死した市北遺族連合会の穐山国衛会長(84)が「遺族として、戦争の悲惨さや平和の尊さを次世代に語り継いでゆく」と話した。
 若い世代を代表し、岡山朝日高校2年の姫井凜さんは「地球上の『人を殺す道具』をなくすため、反戦の姿勢をはっきりと示すことが私たちの使命」と強調。瀬戸中学3年の野村衣吹さんは「お互いを認め合い、違いを受け入れる。対話でつながる日々を積み重ねることで平和をつくる」と誓った。
 1945年6月29日未明、米軍のB29爆撃機は1時間半にわたり焼夷(しょうい)弾約9万5千発を投下。中心市街地の6割超が焼失した。市は1989年にこの日を「岡山市平和の日」と定めている。

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岡山:朝日新聞デジタル 2025-06-30 [Edit / 編集]

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