日本舞踊「上方舞」の技伝授 芸歴80年以上、山村若佐紀さんが教室
日本舞踊の一つ、上方舞・山村流で80年以上にわたって芸を磨いてきた山村若佐紀(わかさき)さんが、今年も初心者向けの「上方舞教室」を開く。江戸時代に生まれた上方舞の灯を消さないようにと、1984年から続けるライフワークだ。
若佐紀さんは大阪府東大阪市在住。43年に山村流に入門し、文化庁芸術祭賞を3年連続で受賞するなど上方舞の継承・発展に努めてきた。これまで指導してきた弟子はゆうに100人を超え、ひ孫弟子もいる。今も舞台に立ち続け、5月にあった一門の会「舞扇会」では、上方唄「秋の夜」を披露した。
今年の「上方舞教室」は7~11月に開く。月に1度のペースで、大阪市中央区のドーンセンターで5回稽古し、1曲を舞えるように仕上げる。中には初めの頃から参加している人のほか、長らく不参加だったが最近になって再び始める人もいるという。稽古日の初回は7月10日で、以降は8月7日、9月11日、10月23日、11月20日に予定されている。会費は5回で計1万5千円。
また、もう一つのライフワークである「子ども上方舞教室」も7月6日から、東大阪市の上方舞研究所で開講する。こちらも稽古は月に1度で計5回。この教室に通って名取になった山村若六紀(わかむつき)さんも指導にあたる。会費は1回3千円。
若佐紀さんは「若くても、年を重ねても楽しめるのが上方舞。ぜひ一度体験してほしい」と話す。問い合わせは同研究所(06・6722・3708)。
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大阪:朝日新聞デジタル 2025-06-30 [
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