川崎駅の東口駅前広場、8月からライブ事前登録制に 大型アンプ禁止
【神奈川】川崎市は30日、川崎駅東口駅前広場での演奏者に事前登録を求める制度を8月から試行する、と発表した。人混みや騒音に関する苦情が市に寄せられていたため、演奏エリアや時間、大型アンプの禁止といったルールも定めた。
市によると、広場は市やJR東日本、京急がそれぞれ所有権を持ち、市が管理している。昨年11~12月の調査では1週間に延べ約70組がライブ活動をしていた。
市はこれまで演奏できる場所や時間といったルールを定めておらず、大音量をださないように配慮を求める貼り紙にとどめていた。一方、「観客が集まって通りづらい」「うるさい」といった苦情が出ていた。
今回、1区画約40~50平方メートルの計4区画を設けて、事前に登録した奏者だけが演奏できる。観客もエリア内に入ってもらう。
演奏は正午~午後9時で、最長1時間で交代する▽チケットやCDの販売行為はできない▽アンプの出力は10ワット以内で、大音量を発生する大型アンプやドラムセットは禁止――といったルールも定めた。
8月1日から来年3月31日まで試行する。登録証として川崎駅東口ストリートミュージックパスを発行する。受け付けは7月1日から始める。
市や音楽団体などでつくる「音楽のまち・かわさき」推進協議会に手続きを委託。事前登録は無料で演奏者に対する審査はない。
市担当者は「路上演奏も文化の一つ。守っていきたい。過度の規制ではないため、表現の自由には抵触しない。一定のルールのもとで安心して演奏できる取り組みを試行し、音楽文化と公共空間との調和について検証する」としている。演奏者や観客、通行人にアンケートを行うという。
同じような事前登録制度を導入している千葉県柏市を参考にした。
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神奈川:朝日新聞デジタル 2025-07-01 [
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