> 三重県

現・新4人が立候補へ 参院選あす公示、三重選挙区

参院選は3日、公示される。三重選挙区(改選数1)には現職と新人の計4人が立候補する見通し。自民党は12年前に旧民主党の現職から奪った議席を死守できるか、野党は自民の2議席独占を打破できるかが焦点となる。
三重選挙区への立候補を予定しているのは、立憲民主党新人の小島智子(64)▽参政党新人の難波聖子(45)、NHK党新人の橋本博幸(42)、自民党現職の吉川有美(51)=50音順―の4氏。
今回の参院選で争われる議席は、吉川氏が民主党の現職=当時=を破った平成25年から守ってきた。自民は3年前の前回参院選でも新人が勝利し、三重選挙区の2議席独占を果たした。
三重選挙区は全国で32ある「一人区」の1つ。自民の木原誠二選対委員長や立民の野田佳彦代表ら与野党の〝大物〟が公示前から来県し、立候補予定者への支援を呼びかけてきた。
吉川氏は新名神高速道路や東海環状自動車道など、インフラ整備を中心に2期12年の実績を強調しての活動。「頑張る人が報われる社会」を掲げ、政権与党としての実行力を訴える。
一方、自民は今年2月ごろ、公明党に吉川氏への推薦を依頼したが、先月になって依頼を取り下げたことが判明。吉川氏に政治資金収支報告書の不記載があったことに配慮したとみられる。
小島氏は中学教員の経験や県議の実績を訴えながらの活動。連合三重や新政みえから推薦を受ける。立民や国民民主党などが今年2月、候補者調整を経て小島氏の擁立に合意していた。
共産党は「自公を少数に追い込む」として、三重選挙区での候補者擁立を見送った。一方で野党候補を「自主支援」としていた3年前の参院選とは異なり、今回は「自主投票」にとどめる。
選挙は初挑戦となる難波氏は、消費税の廃止や食料自給率の向上を訴える。橋本氏は前回参院選の神奈川選挙区に続いて2度目の立候補。個性や長所を伸ばす教育の推進などを掲げている。

伊勢新聞 2025-07-02 [Edit / 編集]

削除Pass(任意、英数字4~12文字) [Confirm/確認]
No. 削除PassかIPアドレスのどちらかが合致すれば削除出来ます
削除Pass(任意)