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神奈川県内の路線価、平均4.4%増 観光地、郊外で上昇目立つ

 国税庁が1日に公表した2025年(1月1日現在)の路線価で、神奈川県内の標準宅地の対前年変動率は平均4・4%増と、4年連続で上昇した。
 県内の各税務署管内の最高路線価の中で上昇率が最も大きかったのは、鎌倉駅東口駅前通り(鎌倉市小町1丁目)の19・0%。前年は14・3%で、2位だった。県不動産鑑定士協会の塚田貴洋理事によると、インバウンド(訪日外国人客)の増加が押し上げ要因という。
 前年に15・9%と1位だった二俣川駅南口駅前通り(横浜市旭区二俣川2丁目)は15・1%で3位。相鉄・東急新横浜線(直通線)の開通でアクセスが向上した影響が続いているとみられる。
 上昇率2位は相模大野駅北口駅前広場通り(相模原市南区相模大野3丁目)の16・3%。前年の6・5%から大きく伸びた。マンションができて富裕層が増える期待感があり、商業地としての希少性も高まったことから、元々安かった土地の取引が活発になったという。
 一方、県内最高額は、前年に続いて横浜駅西口バスターミナル前通り(横浜市西区南幸1丁目)の1平方メートルあたり1720万円で前年度から1・4%の上昇だった。
 塚田理事は「商業地は横浜や川崎の一等地は上がりきった感じがある。投資が郊外に流れつつある。住宅地も郊外の利便性の高いエリアの方が中心部より上昇率が上がる傾向がみてとれる」と話す。
 路線価はその年の1月1日時点のもので、公示地価の80%を目安に実際の売買例などをもとに決まる。相続税や贈与税の税額を算定する際の基準となる。
2025年の各税務署管内の最高路線価(上昇率順)順位 税務署 所在地    25年 24年 上昇率
1   鎌倉 鎌倉市小町1丁目 200 168 19・0
2  相模原 相模原市南区相模大野3丁目
               114 98  16・3
3 保土ケ谷 横浜市旭区二俣川2丁目
               84 73  15・1
(価格は1平方メートルあたり、金額単位は万円、上昇率は%)

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神奈川:朝日新聞デジタル 2025-07-02 [Edit / 編集]

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