水田をすいすい動くルンバ? アイガモロボは除草の負担軽減めざす
水田をすいすい動く様子はまるで、あのお掃除ロボットのよう――。岡山県津山市の水田で有機無農薬の米栽培に伴い、除草の負担軽減を目指す「アイガモロボ」実演が行われた。底にあるブラシで土をかきまわして日光をさえぎり、雑草を育ちにくくさせるといい、いま、注目のツールだ。
美作広域農業普及指導センターに、コシヒカリを栽培する勝北町有機無農薬農産物生産研究会(服部慎一会長)が協力し、6月20日に実施。昨今は、みどりの食料システム法施行で化学肥料や化学合成農薬の使用低減が推進されるなか、除草の省力化技術に注目が集まる。発売する井関農機によると、ロボの売れ行きは好調という。
有機農法では雑草対策が懸案。アイガモは雑草を食べるとともに、水田をかきまわして水をにごらせ、光合成をしにくくして雑草の繁殖を抑える。このロボは雑草は食べないが、同様の効果が期待される。
底にあるブラシが回転して進む。巻き上げた土はやわらかい土の層をつくり、雑草の発生を抑えるという。畝(うね)などにあたると、方向を変える。動力は太陽光パネルによる発電。重量6キロで力の弱い人でも持ち上げられる重さだ。
水田を縦横無尽に動く様子は、「ルンバみたい」。ロボを見守る会員らは「除草対策は悩みの種。効果に期待したい」などと話した。
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岡山:朝日新聞デジタル 2025-07-03 [
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