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“たった一人”から始まった挑戦 由布高校野球部12人でつかんだ夏、単独出場へ

たった一人から始まった挑戦が、チームを動かしました。大分県の由布高校野球部で、バットを振り続けてきた2年生キャプテン。その姿に心を動かされた仲間たちが集まり、今年ついに単独チームとしての出場が実現しました。
監督に直訴「夏は単独で」
3学年あわせて部員12人の由布高校野球部。この春から野球を始めた初心者もいるなか、チームをけん引するのは、2年生キャプテンの池田康平選手です。

池田選手:
「一人のときよりもプレーの幅が広がるというか、人数がいるからこそできるプレーがたくさんあるので、すごくうれしかったです」
チームは去年、夏の県大会後に部員不足で試合が組めなくなり、2年生が退部。当時、唯一の1年生だった池田選手は、迷いながらも一人で野球を続けてきました。

2024年11月

池田選手:
「一人で何ができるんだろうとか悩みました。周りから『高校野球は、高校生活の中の一つの青春だよ』と言われ、そこで続ける決心をしました」
春が過ぎ、グラウンドには再び活気が戻ります。池田選手の姿を見て、一度は離れていた3年生が復帰。1年生も入部してきました。
世利監督:
「今ここで一生懸命やっていないと、本番で力が発揮できないまま終わる。人数が少ないので一体にならないと勝てない」
部員たちを大きな声で鼓舞するのは、今年4月に赴任したばかりの世利謙典監督。就任早々、池田選手から『夏は単独で出場したい』と相談を受け、ともに部員勧誘に奔走しました。

世利監督:
「これまで教員をしてきた中で、あれほど真っすぐ思いをぶつけられたのは初めてで、衝撃を受けました。これはもう監督としてやるしかないなと思いました」

大分放送 2025-07-03 [Edit / 編集]

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