銚子川にLEDの「天の川」作ろう 5日に「きほく七夕物語」、今年で終幕
【カプセルを流すまいこみ淵で来場を呼びかける田上実行委員長=紀北町の銚子川で】
【北牟婁郡】三重県紀北町の銚子川で夏の風物詩として親しまれた「きほく七夕物語」が5日、8年ぶりに復活する。発光ダイオード(LED)が入ったカプセルを流し、天の川を演出する人気イベント。実行委員らの高齢化に伴い、今回で約20年の歴史に幕を下ろす。
七夕物語は、平成16年9月の台風被害に苦しむ紀北町(旧海山町)を盛り上げようと、同19年に町商工会青年部などが始めた。梅雨やコロナ禍が重なり、平成29年を最後に中断。担い手の高齢化やカプセル不足が追い打ちをかけ、本年度で一区切りとした。
開催は午後6時―同8時半。直径15センチのカプセル「願い星」に願い事を書いた短冊を入れ、銚子川下流を緑や白、黄色などの光で彩る。プロ奏者による二胡(にこ)の演奏、打ち上げ花火(約100発)の競演も見どころ。町内外の約15事業者が出店する夜店なども設ける。
実行委員らは「銚子川を天の川に」を合言葉とし、祭りを通じて町や銚子川の知名度向上に努めてきた。実行委員長の田上至さん(62)は「皆さんに感動を与え、有終の美を飾りたい。奇跡の清流と呼ばれる銚子川で、地域の魅力を感じてもらえれば」と話している。
伊勢新聞 2025-07-03 [
Edit / 編集]