「寿司といえば、富山」発信 試食ありブースに行列、大阪・関西万博
大阪市此花区の夢洲(ゆめしま)で開催中の「大阪・関西万博」で富山の魅力を感じてもらおうと、県が6月27~29日、特設ブース「寿司(すし)といえば、富山~ウェルビーイングな環境の体感~」を出展した。寿司の試食約2千皿が用意され、来場者が長い列をつくった。
ブースは、万博の展示場「EXPOメッセWASSE」内に登場。「自然」「伝統工芸」「寿司」の3エリアで構成し、寿司エリアでは、高さ2.5メートル、幅6メートルのスクリーン4面と床面に約8分の映像を流した。標高3千メートル級の立山連峰から水深約千メートルの富山湾まで、4千メートルの高低差が米や魚などの豊かな恵みをもたらしていると解説。来場者は富山の映像に囲まれながら、県産のブリと白エビ、米を使った握り寿司を試食し「おいしい」と笑顔を見せた。
「自然」エリアでは、床面の映像で富山湾には水深ごとに多様な生物がいることを紹介。「伝統工芸」エリアでは、国の伝統的工芸品に指定された高岡漆器や高岡銅器、井波彫刻などの作品を展示し、職人が絵付けなどを実演した。
大阪府、栃木県と開いた27日の開幕セレモニーで、富山県の新田八朗知事は「みんな大好きな寿司を切り口に、富山のすばらしい景観や海の幸・野の幸・山の幸、伝統文化を発信したい」と話した。
また、富山県が交流・協力に関する覚書をインドのアンドラプラデシュ州と結んでいることから、万博のインド館で27日、「富山・インドデー」と題した交流セレモニーがあった。シビ・ジョージ駐日インド大使は「富山県とアンドラプラデシュ州は学術交流を進めている。人と人との交流を深めることが重要だ」とあいさつ。新田八朗知事は「インドとの交流拡大は、人口減少が進む富山県にとってさまざまな分野で大きな可能性がある。さらに交流が深まることを期待している」と述べた。
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富山:朝日新聞デジタル 2025-07-04 [
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