河上氏が6選へ出馬表明 10月19日投開票の熊野市長選
【6選を目指して市長選への出馬を表明した河上氏=熊野市役所記者クラブで】
【熊野】三重県の熊野市長の河上敢二氏(68)=井戸町=は11日、市役所記者クラブで会見し、任期満了に伴う熊野市長選(10月12日告示、19日投開票)に6選を目指して無所属で立候補すると表明した。同選挙への出馬表明は河上氏が初めて。
河上氏は先月、地元経済界の有志らから要請を受け、立候補する意向を固めた。コロナ禍を機に出生数が急減したことを挙げ「人口減少に危機意識を持って対応する」と説明。若者や女性が魅力を感じるまちづくりを推進する考えを示した。
政策集では「再活性の実現」を掲げ、産業振興や防災対策の強化、まちづくりや子育て支援など6本柱を発表。保育料無償化の対象を広げる方針や、若者との意見交換の場の設置、南海トラフ地震に備えた復興計画の策定などを盛り込んだ。
合併後の5期20年を振り返り、スポーツ集客や防災対策、インフラの整備などで一定の成果を上げたと強調。次期4年では「現職市長の経験を生かし、市の活力再生を実現したい。市民が健康で安心して暮らせる熊野を目指す」と述べた。
河上氏は東大卒。農林水産省に入省し、在イタリア日本国大使館一等書記官などを経て、平成10年から旧熊野市長を2期務めた。同17年の合併後も新市の初代市長に就任し、現在5期目。令和5年6月から全国市長会相談役を務めている。
伊勢新聞 2025-07-12 [
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