死亡の男性運転手書類送検 御浜町のバス事故、乗客17人重軽傷
【南牟婁郡】三重県御浜町で3月、大型夜行バスが防風林に衝突し、運転手が死亡、乗客21人が搬送された事故で、紀宝署は11日、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで、埼玉県川越市の男性運転手=当時(57)=を容疑者死亡のまま書類送検した。
送検容疑は3月22日、体調不良を自覚していたにもかかわらず夜行バスの運転を継続。同日午後8時半ごろ、御浜町下市木の国道42号で道路脇の防風林に衝突し、乗客17人に重軽傷を負わせた疑い。
同署によると、運転手の死因は心臓の病気だった。バスのドライブレコーダーに運転中に胸を押さえ、ハンドルにもたれ込む姿が写っており、事故前にバス停で運転をやめるなどの対処が可能だったと同署は判断した。
バスは西武観光バスが運行。交代の運転手も同乗し、事故の約一時間前に和歌山県那智勝浦町を出発してさいたま市に向かっていた。男性運転手は昨年の健康診断で事故につながる持病は確認されておらず、乗務前の点呼でも体調不良の申告はなかったという。
伊勢新聞 2025-07-12 [
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