宝刀「村正」に驚きと感動の声 大阪・関西万博、三重県ブースで特別展示
【宝刀「村正」が展示されにぎわう県ブース=大阪・関西万博関西パビリオンで】
大阪市夢洲で開かれている大阪・関西万博の関西パビリオンへ出展している三重県ブースで、宝刀「村正」が今月1日から23日までの期間限定で特別展示されている。
「村正」は、室町時代から数代にわたり、伊勢国(現三重県)桑名で作刀していた千子派を代表する刀工。鋭い切れ味から当時の武士たちに広く愛用され、美術的評価も高く、歴史的な逸話もあることから全国的にも著名な刀工として知られている。
今回、特別展示されている「村正」は、桑名市にある桑名宗社に天文12(1543)年に制作し奉納されたと伝えられる二振りの太刀のうち「春日大明神」と彫られた一振り。県ブースの来場者からは「うわっ、村正だ」「村正や、すごい」と驚きと感動の声が聞かれ、展示スペースでは写真を撮ろうとスマートフォンを向ける人でごった返していた。
県ブースの担当者は「普段はお目にかかれない宝刀で、今回は特別に写真撮影も許可されている。村正を目当てに万博に来られる方もいるほど、貴重な機会となっている」と話していた。
伊勢新聞 2025-07-13 [
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