もう一度、あのマウンドに戻りたかった 創志学園・明星大翔投手
(23日、第107回全国高校野球選手権岡山大会準々決勝 創志学園0―4岡山学芸館) 一回から3点を先行され、なお1死一、二塁。創志学園のエース明星(みょうじょう)大翔(ひろと)投手(3年)が救援に向かった。1ストライクからの2球目、浮いたバントの打球に頭から飛び込んで捕球し、二塁へ送球。併殺でピンチを切り抜けた。「構えた瞬間から速いチャージを意識し、ボールに食らいついた」
昨春の選抜大会2回戦で、前年優勝の山梨学院相手に先発した。一昨年秋の公式戦は登板がなく、目を引くデビューだったが三回途中で3点目を奪われて降板。「必ずここへ帰ってくる」と誓った。
ただ昨夏も昨秋もベンチに入れず。冬に「他人より一本でも多く走る」と体づくりに没頭した。体重は72キロが78キロに、球速は10キロアップし138キロに。今春の好投で背番号1を勝ち取った。
この日は二回に1点を失ったが、七回途中まで無失点と粘り抜いた。桑田昂人(たかと)捕手(3年)は「感情に左右されがちだったけど、1番をつけてから安定した投球ができるようになった。気持ちで投げてくれた」とねぎらった。
相手の校歌を聞きながら、何度も顔をぬぐった。「甲子園に戻ってリベンジしたかったのに、できなくて悔しい」。チームを勝たせる投手になるため、野球を続ける。
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岡山:朝日新聞デジタル 2025-07-24 [
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