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知られざる米国内の被曝被害描く映画 上映会&監督トークイベント

 東日本大震災の原発事故避難者の支援を続ける一般社団法人「ほっと岡山」(岡山市北区)が27日、知られざる米国内の放射能汚染に迫った伊東英朗監督のドキュメンタリー映画「サイレント・フォールアウト」(2023年)の上映会を開く。伊東監督のトークイベントも企画されている。
 映画は73分。米国西部のネバダ核実験場では1950年代から数多くの大気圏内核実験が実施された。その風下地域の街では、脳腫瘍(のうしゅよう)やがんなどで次々と人が亡くなっていった――。
 牛乳が全米で放射能に汚染されているといううわさが広がり、子どもの乳歯を集めて被曝(ひばく)を証明しようと調査した女性医師らの闘いや、放射性降下物の汚染が北米大陸に静かに広がった実態を、米国の被曝者や研究者らの証言を積み重ねて描いた。なお続く汚染、南太平洋での被曝にも迫る。加藤登紀子さんがナレーションを担当した。
 伊東監督は、南海放送(愛媛県)の元ディレクター。2004年から核の問題を取材し始め、高知県内の元漁船員らを訪ねて番組を制作。その後も核をテーマにした映画を公開している。
 ほっと岡山の服部育代代表理事は「核の独特な見えない被害を及ぼす点がとても象徴的。戦後80年、改めて核について感じてもらいたい」と話す。トークイベントでは上映した米国での反応などを伊東監督に聞く。質疑応答の時間もある。
 会場は県立図書館(岡山市北区丸の内2丁目)のデジタル情報シアターで、午前10時半と午後2時半の2回開催。参加費はカンパ制。26日締め切りで、申し込みは専用フォーム(https://forms.gle/G4VVU22VE9jLg2oQ9)へ。

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岡山:朝日新聞デジタル 2025-07-25 [Edit / 編集]

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