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甲子園「ベスト4」果たすには 富山大会終了後の体調管理の難しさ

 第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催)に出場した富山代表の未来富山は、初戦で高川学園(山口)に5―8で敗れた。U18日本代表候補のエース・江藤蓮投手を擁し、打率4割2分6厘の強力打線のチームへの期待は高かったが、全国レベルで勝つことの難しさをあらためて痛感した。
 雨天延期があり、試合が行われたのはチームが大阪入りして12日後だった。富山大会決勝から2週間以上が経過しており、実戦感覚を維持することが課題となった。間隔が空いたこともあり、江藤投手にいつもの体の切れがなく、ボールが高めに浮く場面が多く、相手打線に狙われた。
 打線は、初回の中込大選手の先制本塁打を含め、計10安打を放ち、本来の力に近い実力を発揮したが、エースの不調が試合展開を厳しいものにした。
 江藤投手は大会屈指の注目投手だったが、本来の力を出せなかった。プロ野球に行きたいという希望があるものの、甲子園での投球に「全国で力がまだ通用しないことが分かった。プロ入りを目指すか、もう1回考え直したい。このままでは上で通用しない」と話した。ただ、今夏の大会で大きく飛躍したことは間違いなく、今後は本人が納得する選択をしてほしい。
 未来富山は初出場。寮のある富山県魚津市を離れ、長いホテル暮らしで、チーム状態の維持に苦労した様子がうかがえた。甲子園出場は、富山大会で優勝しなければかなえられない。その難しさを承知のうえで、富山のチームが目標に掲げる「ベスト4」入りを果たすには、優勝後の選手の体調管理や、練習計画作りが大切であることを感じた。

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富山:朝日新聞デジタル 2025-08-16 [Edit / 編集]

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