自民党氷見市支部、7年間で党費220万円を肩代わり 会見で説明
自民党氷見市支部(富山県)で党員が支払う党費をめぐり、2017~23年に計220万円余りを支部側が肩代わりしていたとみられることがわかった。同支部常任総務会が18日夜、氷見市内であり、終了後に支部長の嶋田茂・氷見市議が記者会見を開いて明らかにした。
氷見市支部の党費をめぐっては、15~23年分を複数の党員が支払っていなかったとする一部報道があった。同支部が確認したところ、23年分について、当時支部長だった男性が約100人分の党費計約28万円を立て替えていたことが5月に判明したという。
この日の会見では、さらに17~22年の6年分計193万8500円を支部の活動費で肩代わりしていたとみられると説明。支部の口座の通帳に支出の履歴があり、「党費立て替え」と手書きされていたという。一方、人数などの記載はなく、当時の会計責任者が体調を崩して連絡がつかないとして、詳細な聞き取りはできていないとした。
党費を肩代わりした動機について嶋田氏は、地元選出の国会議員が誕生した後だったとし、「あまり恥ずかしい党員数を出せないと、(党勢拡大のために)背伸びしすぎた」と話した。24年分以降は正常に運営していると説明。再発防止策として行政書士のチェックを受けるという。
調査に時間がかかった理由としては、7月に参院選があったことや、10年前の出来事にさかのぼる調査で難航したことを挙げた。この日の常任総務会は冒頭を除き非公開で開催。嶋田氏は「不適切なことを長く行ってきて申し訳ない」と陳謝した。今後、党内の委員会で責任の所在を明らかにするという。
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富山:朝日新聞デジタル 2025-08-20 [
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