県庁の隣でアオバズク子育て中 間もなく巣立ち「そっと見守って」
滋賀県庁西側に立つプラタナスの古木で、アオバズクが子育て中だ。地域住民が見守るなか、まもなく巣立ちの時期を迎える。
フクロウ科のアオバズクは東南アジアで越冬し、青葉が茂るころに日本などに飛来して繁殖する。県自然環境保全課によると、街灯に寄ってくる虫をエサとすることもあり、都市部の大木や神社などに巣を作ることも多いという。
少なくともここ数年飛来が確認されており、洞(うろ)(木にできた穴)に巣を作り子育てをしているとみられる。昨年は巣から落ちたひなを同課員が保護し、はしごを使って樹上に戻したこともあったという。
今年も5月に飛来が確認された。ひなが3羽誕生したとみられ、まもなく南に向けて旅立つ。
夕方になると、アオバズク一家が気になり、木を見上げる市民の姿が多くみられる。声をひそめ、「どこにいる?」「ほら、あそこあそこ」。
同課の担当者は「子育て中の親鳥は特に神経質。今まで通り、そっと見守ってもらえたら」。
このプラタナス(和名モミジバスズカケノキ)は樹高22・4メートル、推定樹齢は100年を超え、大津市が保護樹木に指定している。県が整備を進める「第2大津合同庁舎(仮称)」の建設予定地内に立つが、プラタナスは現地でそのまま残す方針という。
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滋賀:朝日新聞デジタル 2025-08-22 [
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