高速道路で逆走車を見つけたら? 県警とNEXCO中日本が訓練
滋賀県警と中日本高速道路(NEXCO中日本)は25日、高速道路を逆走する車両を発見した際の対処訓練を実施した。逆走車の発見や通報から車両の確保、周囲の安全確保までの手順を確認した。
名神高速道路彦根インターチェンジ(IC)の敷地内に片側2車線の仮想車線を設置。パトカーが逆走車を発見した場合や、110番通報があった場合など様々なケースを想定して訓練を繰り返した。
「名神下り線で逆走車発見」との110番通報を受け、県警がNEXCO中日本と通報内容を共有し、彦根IC―八日市IC間を通行止めにしたと想定した。
同社の関連会社、中日本ハイウェイ・パトロール名古屋の管理車両と県警のパトカーが先回りして規制線を設け、一般車両に停車を求めて安全を確保。その後、逆走車役の車両を確保した。
県警高速道路交通警察隊彦根分駐隊の式部綱祐隊長は「逆走は重大事故につながるばかりか、二次被害で多くの人を巻き込む恐れのある危険な行為。今後も訓練を重ね、関係機関と連携して対応していく」と話した。
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高速道路の逆走は全国で後を絶たない。4月には栃木県内の東北自動車道で逆走車が他の車と正面衝突するなどして3人が死亡。5月には三重県内の新名神高速道路で逆走車を避けようとした複数の車が事故に巻き込まれるなど、重大事故も起きている。
県警によると、今年1~7月に県内で逆走を3件認知。運転していたのは80代、60代、20代と幅広い。
NEXCO中日本は「逆走は2日に1回以上起きる、誰もが当事者になり得る身近な問題」だと指摘する。
では、逆走の当事者になったり、逆走車にであったりした場合、どうすればいいのか。県警とNEXCO中日本に聞いた。
目的のICを通り過ぎてしまったら?
「Uターンやバックはせず、次のICへ。料金所スタッフに申告すれば、目的のICに戻れるよう案内する。料金は目的のICまででOK」
自分が逆走してしまったら?
「車の向きはそのままで路肩など安全な場所に停車し、ハザードランプを点灯。安全な場所から110番通報を。中央分離帯が左に見えたり標識の裏が見えたりしたら要注意」
逆走車を見かけたら?
「減速して衝突を避けられるよう左に寄って注意して走行。逆走車は対面通行道路と思い込んで左側を走る傾向にある。同乗者が110番通報するか、料金所スタッフに申し出て。電光掲示板に逆走車情報が表示されたら注意を」
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滋賀:朝日新聞デジタル 2025-08-26 [
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