富山大空襲、絵で後世に 富山国際大付高美術部員ら、語り部の話聞く
1945年8月2日未明の富山大空襲を絵にして後世に伝えようと、富山国際大付属高校(富山市願海寺)の美術部員が活動を始めた。25日には体験者の話を聞き、真剣な表情でメモを取っていた。
市民団体「富山大空襲を語り継ぐ会」で、祖父からの3世代で語り部活動をしている同校2年の西田七虹さん(17)が発案した。戦後80年が過ぎ、空襲体験の継承が課題となる中、「絵で表すことで富山大空襲を視覚で学べる。だれかの心を動かすことにもつながるのでは」と意図を説明した。
この日は、10歳で空襲を経験した西田さんの祖父、佐藤進さん(90)が語った。焼夷(しょうい)弾が火を噴く直前に川に飛び込んで一命を取り留めたことや、防空壕(ごう)に残されたガラスのコップが溶けていたこと、人だけでなく馬も多く亡くなったと話した。
美術部の古川優香さん(2年)は「絶体絶命の中、生きながらえたのだと衝撃を受けた。ほかの方の証言とも照らし合わせ、作品にしたい」と話した。
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富山:朝日新聞デジタル 2025-08-26 [
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