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新名神逆走の男に懲役3年求刑 検挙免れようと「パトカーから逃走」

 三重県の新名神高速道路を逆走し、避けようとした車の運転手ら6人にけがをさせたとして自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)と道路交通法違反(酒気帯び運転など)の罪に問われたペルー国籍の無職ロッシ・クルーズ・ジョン・エリアス被告(35)=滋賀県長浜市=の初公判が26日、津地裁(湯川亮裁判官)であった。ロッシ被告は起訴内容を認め、検察側は懲役3年を求刑して結審した。
 起訴状などによると、ロッシ被告は今年5月18日、亀山市の新名神高速道路下り線をUターンして逆走を始め、6台の車の走行を妨害したり、追突事故を起こさせたりしたとされる。巻き込まれた2台に乗っていた計6人にけがを負わせたにもかかわらず、救護などをしなかったとされる。
 また、事故を起こす約7時間前の同日未明には、名古屋市中区の市道で酒気帯びの状態で車を運転したという。
 検察側は冒頭陳述で「ロッシ被告は鈴鹿トンネルを越えた先で外壁に車を接触させ、回転するなどして逆走状態に陥った」と指摘。「亀山西ジャンクション付近で一時停止したが、滋賀県警の覆面パトカーから逃げるため再度逆走し、6人がけがをした」とした。
 ロッシ被告は被告人質問で「パニックになっており、飲酒運転が警察に見つかるのが怖くて逃げた。反省している」と述べた。検察側は論告で「くむべき事情は認められず、規範意識が著しく欠如している。刑事責任は重い」と指摘した。
 一方、弁護側は「異国で暮らしながらルールを破ったことを反省し、自ら出頭した。寛大な判決を求める」とした。判決は10月8日に言い渡される。

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滋賀:朝日新聞デジタル 2025-08-26 [Edit / 編集]

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