じゃんけん・おにぎり・異形の矢印……謎を呼ぶ道しるべ、その真意は
車の運転中、目に映る道路標識に気を取られそうになる。じゃんけんを挑むような「パー」や「グー」。転がるおにぎりのような連なり。複雑すぎて戸惑いを覚える矢印……。道しるべは奥深い。
勝負、挑まれてます? 開いた手のひらのパーが現れたかと思うと、握り拳のグーが登場する。だが、チョキはない。
富山市中心部から国道8号を東に進むと出合う、人呼んで「グーパー標識」。国土交通省富山河川国道事務所によると、冬場に不可欠な凍結防止剤の散布区間を示しているという。
パーで始まり、グーで終わる。パーをよく見ると、凍結防止剤を表す粒も描かれている。
グーパー標識の「パー」=2025年6月22日午後、富山市、角谷陽子撮影 発祥は山形県という。2005年に酒田河川国道事務所がドライバーの注意喚起を目的に設置。富山県内には08年度に導入され、国交省管理の道路にグーとパーが約270セットある。橋の上や日陰といった凍結しやすい場所や、交差点の手前やカーブ、坂道など凍結による事故発生の恐れが大きな地点でみられる。
担当者は「グーパー標識を通じて、低速の車での作業となる凍結防止剤散布へのご協力と、冬に向けた備えをお願いできれば」という。
凍結防止剤を散布する作業車=富山河川国道事務所提供「下克上」のおにぎり 福井県敦賀市にある標識は、逆三角型が縦に四つ並び、「4連おにぎり」と呼ばれる。
標識の立つ岡山町1丁目交差…
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富山:朝日新聞デジタル 2025-08-30 [
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