高校生が自作コマで真剣勝負、13日に横浜で「ぜひ見に来て」
神奈川と東京の工業高校の生徒らが自作のコマを競わせる「高校生コマ大戦 横浜場所」が13日、横浜市役所1階アトリウムで開かれる。次世代を担うものづくり人材の育成が目的で、総勢15校50チームが参加。11月に愛知県で開かれる全国大会をめざす。
コマ大戦は、全国の中小企業の技術力を知ってもらおうと2012年に始まった横浜発祥の大会で、高校生版はそのスピンオフ。横浜場所は、神奈川と東京のそれぞれ1位を決める地方予選だ。直径20ミリ、高さ60ミリ以下であれば重さや形状などに決まりはなく、各自が工夫をこらしたコマを持ち寄る(材料は真鍮(しんちゅう)かステンレスを支給)。1対1で、相手より長く回すか、専用の土俵外にはじき飛ばした方が勝ちとなる。
昨年に続く県連覇をめざす神奈川工業(神奈川区)の「ものづくり研究部」では、3人1組で5チームがエントリー。最有力はトレンドの「一点静止型」と呼ばれるコマで、一カ所で5分以上など長時間回り続けて、相手コマが倒れるのを待つ「戦わずして勝つ」戦法だ。
高校で習得中の旋盤の技術などを駆使し、コマを制作したいずれも機械科2年の鍋島悠登(ゆうと)さん、山本隼(しゅん)さん、谷口陽太朗さんによると、安定するように重心を低くし、土俵に接する足の部分の角度を細かく調整して土俵に「刺さる(長時間静止する)」コマにした。相手のコマのタイプによって刺す場所や投げる技術も重要になり、シミュレーションや練習にも余念がない。
鍋島さんは「一から自分でつくったコマなので愛情がある」と話し、「勝ったらうれしいし、負けても何かしら原因があって改善につながる。とても楽しみ」。山本さんも「誰が見てもわかりやすいので、興味があったらぜひ見に来てほしい」と話す。
午前10時から午後4時。自由に観覧でき、上位対戦には行司や解説実況がつく。
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神奈川:朝日新聞デジタル 2025-09-12 [
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