神鍋キノコプロジェクトが始動、キノコ鍋、ガイド付き収穫体験で誘客
スキー場で知られる兵庫県豊岡市日高町の神鍋高原で「キノコプロジェクト」が始動した。森に自生するキノコを食材にした鍋や、ガイド付きの収穫体験といった新たな観光資源で観光客やインバウンド(訪日外国人)を呼び込もうという試みだ。
プロジェクトは、神鍋高原で1979年創業のペンション「ペンシオーネキタムラ」を経営している2代目の北村元気さん(43)が取り組む。
神鍋高原はスキー場だけでなく、夏はスポーツ合宿地としてにぎわっていて、豊岡における観光戦略の重要拠点の一つとなっている。
しかし、近年の暖冬でスキー客が減少し、コロナ禍が追い打ちをかけた。「スキーに代わる新たな自然体験型観光コンテンツが必要だ」と、自生するキノコに着目した。
プロジェクトは9月からスタートさせた。約2時間の収穫体験は、北村さんがガイドとなり、ペンション近くの森を散策しながらキノコの生態などを学ぶ。自生するナメコやマイタケなどのキノコ狩りを楽しむ。
そして、ペンションの囲炉裏で、神鍋で養殖された体長40センチもある巨大アマゴをしゃぶしゃぶで味わうナメコ鍋を堪能する。マイタケの時期にはマイタケのすき焼きや天ぷらも楽しめる。
北村さんは「さっそくお客さんがやってきている。収穫したばかりのキノコを使った料理を味わい、子どもから大人まで楽しめるひとときを提供したい」と話す。
料金は、ガイド付きキノコの収穫体験が1泊2日で1万8千円(税込み)、キノコ鍋コースが1泊2日で1万5千円(同)。問い合わせはペンシオーネキタムラ(0796・45・0330)へ。
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兵庫:朝日新聞デジタル 2024-12-08 [
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