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チネチッタで会いましょう 困難を力に 「もしも」描く

まちのほとり座 イタリアにはまだ行ったことがないけれど、不思議な魅力をもつ国だなと思う。
 たとえば、イタリアの製品は壊れやすく、修理しながら使うのが前提という話をきいたことがある。トラブルはつきもので、それを愉(たの)しめというイタリア人の楽天的な人生訓、あるいは人間のうみだすものに完璧なものなどないという考えが根底にあるように思う。うまくいかなくても、簡単にあきらめない文化。
 本作は、映画監督が様々な困難をかかえながらそれを一つの作品に結実させる様を、監督本人であるナンニ・モレッティが演じる。劇中、「歴史に『もしも』はないというが、私はその『もしも』を描きたい」という印象的なセリフがある。その「もしも」こそが映画の夢であり、目の前の現実に立ち向かう原動力となる、と言うのだろう。(ほとり座・編成担当 とも)
 ◆17日まで、イタリア・フランス、96分。
◇ほとり座(https://hotori.jp

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富山:朝日新聞デジタル 2025-01-10 [Edit / 編集]

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