「伝統工芸とは何か」日本伝統工芸展に合わせて多摩美大教授が講演
高松市で開催中の第71回日本伝統工芸展(日本工芸会、朝日新聞社など主催)に合わせて、香川県立ミュージアムで11日、「伝統工芸とは何か―その創造性と多様性」と題した講演会が開かれた。県内の愛好家ら127人が詰めかけた。
登壇した工芸評論家、工芸史家で多摩美術大学教授の外舘(とだて)和子さんは「伝統工芸は昔からある素材や技術に創造性を加えたもの」と解説。漆芸の蒟醤(きんま)に代表される香川の伝統工芸については「色を使いこなせる『カラリスト』が多い印象で、作品はエレガントだ」と語った。
外舘さんは「人の精神性を豊かにするのはリアリティー。手仕事の重要性やリアルな空間で実物と対峙(たいじ)する充実感は、ますます大切になると思う」と締めくくった。
さぬき市から訪れた70代の女性は「単にきれいな作品というだけではないことを学問的に整理できた。日本伝統工芸展を見るのが楽しみ」と話していた。
日本伝統工芸展は19日まで、高松市の香川県立ミュージアムで開かれている。
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香川:朝日新聞デジタル 2025-01-12 [
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